App Storeの「非表示」は、購入の記録をすべて消す機能ではありません。非表示にしても「設定」の購入履歴には残り、すでに自分や家族の端末に入っているアプリも削除されません。家族との共有を見直すなら、どの画面から何を外したいのかを先に分けます。Apple:購入済みコンテンツの表示/非表示
似た名前の二つの一覧を区別する
今回対象にするのは、App Storeで購入済みのアプリを並べるリストです。Appleは、ここでアプリを隠しても、アプリ内購入やサブスクリプションを含む購入履歴は「設定」に引き続き表示されると説明しています。また、ファミリー共有では、家族が共有購入済みリストからそのアプリを再ダウンロードできなくなり、Appleのアプリ内購入も共有できなくなります。Apple:非表示にした場合に起きること
| 見直したい場所 | 購入済みリストの非表示で期待できること |
|---|---|
| App Storeの購入済みリスト | 対象アプリを一覧から外す |
| 「設定」の購入履歴 | この操作では消えない |
| 家族の共有購入済みリスト | 対象アプリの再ダウンロードを止める |
| 自分・家族の端末内 | インストール済みアプリの削除にはならない |
「家族の画面から消したい」とだけ考えると、三行目と四行目を取り違えやすくなります。たとえば家族がすでに使っているアプリを、自分の非表示操作だけで遠隔削除できるわけではありません。
自分の購入済みリストを整理する手順
確認時点のiPhone・iPad向け公式案内は、App Storeのプロフィールから「アプリと購入履歴」→「あなたのアプリ」を開き、対象を左へスワイプして「非表示」を選ぶ手順です。別のApple Accountで購入したものと取り違えないよう、まず自分のアカウントを確認します。Apple:iPhoneやiPadでアプリを非表示にする
操作後は、当初気になっていた一覧に戻り、その項目が見えなくなったか確認します。この確認はリスト表示についてのものです。請求記録や端末内のアプリまで消去した証拠としては使えません。画面名はOSやApp Storeの更新によって変わる可能性があります。
「一覧の整理」と「記録の消去」では、結果の見方が違う
以下は編集部の仮想例です。Aさんは以前ダウンロードした個人的な相談用アプリを、家族が再ダウンロードする一覧に出したくないと考えています。この希望なら、今回の非表示機能は対象に合います。
一方、「家族が支払いを確認したときにも、取引が存在したと分からないようにしたい」という希望には、同じ操作を解決策として案内できません。Appleの購入共有の説明では、管理者が家族の購入内容を購入履歴で確認する機能も示されています。非表示は会計記録をなくす保証ではありません。Apple:購入アイテムの共有
二人で設定を決める場合も、「どのアプリも共有する」か「アカウント全体を見せる」かという二択にせず、「再ダウンロード用の一覧」と「支払いの確認」を分けて話すと、何を合意したのかが明確になります。
元に戻すときも、再インストールとは別
再表示はApp Storeのアカウント設定にある「非表示の購入済みアイテム」から行います。端末からアプリを削除済みなら、再表示だけでアプリ本体が戻るわけではなく、再ダウンロードが必要です。Apple:再表示の手順
本稿はApple公式資料の机上調査で、実機で家族間の表示を検証したレビューではありません。対象は購入済みリストの表示範囲です。ホーム画面でアプリを隠す機能、サービスからの退会、課金の停止は、それぞれ別の目的として扱ってください。