パートナーとiCloud+の容量を分け合っても、それだけで個人の写真や書類を互いに閲覧できるようにはなりません。ただし、各自が別のApple Accountを使うことが前提です。「どれだけ使っているか」と「何を保存しているか」も別なので、共有を始める前に分けて考えましょう。

共有するのは保管場所の容量。アカウントは各自のもの

AppleのiCloud+共有案内は、メンバーがそれぞれ自分のApple Accountを使い、写真や書類のプライバシーを保ちながら容量・機能を共有すると説明しています。二人の端末に同じアカウントでサインインする方法とは異なります。

まず自分の端末の「設定」で、自分の名前とApple Accountを確認します。二人で同じアカウントを使っているなら、この記事の「容量を共有しても個人の中身は別」という条件に当てはめないでください。アカウントの変更や写真の移動は別の作業です。中身を残す方法を確認しないままサインアウトや削除を急ぐ必要はありません。

使用容量は見えるので、「何も分からない」とは言えない

Appleの個人安全ガイドでは、共有ストレージの各メンバーの使用容量は全メンバーに表示されるとしています。個々のファイルを見る権限がなくても、容量の情報は共有される、という区別です。

例えば、Aさんが120GB、Bさんが30GB使っているという仮想例を考えます。合計は150GBですが、この数字からAさんが何の写真や書類を保存しているかは分かりません。「自分の使用量を知られるのは構わないか」と「写真を見せたいか」は、二人で別々に判断できます。

写真を一緒に見る設定は、さらに別にある

iCloud共有写真ライブラリに入れた写真は、参加者が閲覧し、追加・編集・削除できる対象になります。こちらは写真の内容を共有する機能です。容量の共有だけを希望するなら、同じ「共有」という名前だけで一緒に設定しないようにします。

自分の希望 確認する対象 判断のポイント
保存容量を二人で使いたい ファミリーのiCloud+ 各自のアカウントか、使用量の表示を了解しているか
旅行写真を共同で整理したい 共有写真ライブラリ 参加者と、そこへ入れる写真を確認する
私的な写真は個人用に残したい 写真が入っているライブラリ 「共有済みの写真か」を写真側で確認する

これは目的別の編集部の整理です。写真アプリの設定は、現行案内では「設定」→「アプリ」→「写真」から確認でき、古いOSでは配置が異なります。表示を切り替えるだけで写真の共有範囲を変えたと判断せず、どのライブラリにあるかを確かめてください。

「容量だけ一緒に使いたい」と伝えるなら

次は架空の会話例です。

「保存容量は一緒に使いたいけれど、個人の写真はそれぞれのままにしたい。旅行写真を共有するときは、その都度どれを入れるか決めよう」

相手が「全部共有しないと意味がない」と感じる場合も、容量の節約と写真へのアクセスを一つの条件にまとめる必要はありません。使用量の表示も気になるなら、共有を始めず各自で管理する選択肢があります。

共有をやめる場合は、残る容量を先に見る

共有から抜けた後、手元のプランの容量を超えるデータがあると、新しい写真・ファイルのアップロードやバックアップが止まる場合があります。Appleの離脱時の説明で条件を確認し、現在の使用量と離脱後の容量を比べてから判断します。容量不足を解決するために、必要な写真をその場で削除する必要はありません。

本稿は公式文書に基づく机上調査で、実機での動作確認ではありません。相手へ送信済みのコピー、他社アプリの共有、端末を直接開ける人からの見え方までは、この機能の説明だけでは判断できません。